凛とした姿が美しかった憧れの茶人に寄せて…エッセイ集 高嶺の独り草 (山室 晴子 著)

去る5月19日に、一人の若き茶人のお友達が、空へと旅立ちました。

本来なら、私のような初心者が、ご一緒に習えるような方ではなかったのですが、
私の師匠が親しくしてらした関係で、彼女の素晴らしい点前を拝見することが出来ました。

山室晴子著「高嶺の独り草」と紫蘇リキュール

背筋がピンと伸びて、その背中の美しいこと! また、とても綺麗な方で、
雑誌編集者を経て、フリーランスのライターとして活躍した彼女は、
岡山県の第13代「着物の文化人」にも選ばれました。

その立ち居振る舞いは、楚々としながらも優しく、「たおやか」という言葉は、
この方のためにあるんじゃないか、と思うほど、女性の目からみても、
惚れ惚れするような 清冽な色香が漂う素敵な方でした。

茶道に関しても造詣が深く、茶の湯の心を大切になさった方で、
岡山の表千家茶道の次代を担うホープと言っても過言ではない方でした。

そんな、素晴らしい方でしたので、初めてお会いした時には、彼女の美しさもあって、
才色兼備な三人官女のような方のように思えました…。
凛とした厳しさも兼ね備えた、ちょっと近づきがたい印象だったんですね。

ところが、お稽古でご一緒するうちに、何とお茶目で可愛らしい方なんだろう、と。
お喋りしている時には、そんな娘らしさが顔をのぞかしていても、
一旦、点前座に座ると、真摯に茶と向き合い、指先までも美しいお点前でした。

それほど個人的には親しいと言えるほどの、お付き合いではなかったですが、
彼女の最後で、最初のエッセイ集『高嶺の独り草』は、素の彼女が、そこに居ます。

猫を大変に可愛がっていらしただけあって、猫のように、しなやかで自由のびやかな感性、
自分の生き様をギュッと押し込めたような、作品の数々…

ちょっと辛口な、でも、うんうん、と頷ける、随所に彼女らしいなぁ…と。
読んでいて、思わず、そこに彼女が居て「どう?」と、いつものはにかむような、
ちょっと照れて微笑んでいるような、そんな心を感じました。

そんな彼女と、もっと色々と話してみたかったなぁ…と思い、
同じ、茶のお稽古の方の壱岐対馬のお土産に頂いた紫蘇リキュールで乾杯です。

彼女の亡くなった日の空です

お名前通りに、逝去された日も、そして、空に向かった日も、綺麗な晴れの日でした。
茶人らしく、全てのことをキチンと整理され、穏やかに旅立っっていった彼女…。

帰り道のキンケイギクの満開の道を走りながら、
「心映えの素晴らしい人は、旅立つ日まで素晴らしい」と思ったこと、
病を得てからも、一言も治療の辛さなど口にせず、常に前向きだった姿、
改めて、大和撫子な茶人、山室 晴子 嬢の凄さを思います。

いつも、おっちょこちょいで、ダメ弟子を見捨てない師匠の人の良さに甘えてばかりの
私の、憧れの茶人の彼女に寄せて、独り言を呟いてみました。

  山室晴子著「高嶺の独り草」ご紹介サイト http://r.goope.jp/soulnote/info/871720
     ※彼女をご存知ない方こそ楽しめる内容ですので、是非、ご一読くださいませね☆





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うたかたの幻

Author:うたかたの幻
3年ぶりに更新を始めました!気分転換で、お出かけした写真エッセイのほか、読了した本についての感想、鑑賞した映画などなど、諸々思いついたままに綴っています。

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