『春の投稿イベント3日目』

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今年に行った「お花見」、または、印象的な「お花見」の思い出を教えてください。


今年は、花見らしい花見は行かず、家の近所の桜並木を横目で眺めながら通りすがっただけ。長い年月を生きていれば、桜に関する想い出も、一つや二つではきかないのですが、学生時代や勤務時代の宴会の面白談などは、どなたでも一つや二つはあると思うのでパスしまして、うたの心に残っている桜の感慨を思い返してみました(*^^*)

 

10数年前のことかな?2度目のリストラの直後で、思うような就職先が見つからなかった頃のこと…。この時には、是が非でも正社員を、と頑張っていたこともあって、派遣や契約なら幾つもクチはあったのですが、断り続けてました。給与待遇などを考えても、将来のことを考えても、一人で生きていくなら正社員じゃないとマズイな、これ以上、年齢が上がると、もう、見つからないだろうという焦りもあって、努力はしたのですが、折しも不況の嵐が吹き荒れている真っ最中という時勢の悪さも手伝って、4ヶ月が過ぎても再就職先が決まりません▼

 

そんなある日、とても青空が美しい、長閑な春の風情に魔が射したというか、心誘われたというか、とにかく、その日は、職安の呼び出し日だったハズで、日頃は真面目なうたにしては、大変に珍しいことにスッポカシて、職安に向かう為に行った駅から、市内に行く電車ではなく、反対方面に行く電車に乗り込んでしまいました(あ!途中で気付いて、職安に電話して、ちゃんと変更しておきましたよ…理由は、適当にでっち上げた覚えがあります^^;)

 

単線ローカルな路線の各駅停車で、相当に山奥まで、ポコポコと電車に揺られ、何をする訳でもなく、ただ、ぼんやりと車窓を眺める…心が疲れていたんでしょうか。さして、うたの住む町と風情が変わったということもないのですが、とても懐かしいような駅舎に、大きな桜が満開で、それに惹かれて…フラフラと途中下車。当然、無人駅。後に、この駅舎は、寅さんシリーズの撮影に使われたようです。

 

でも、その日は、近所のお婆さんやお爺さんが2,3人、降りただけで他に乗客らしい姿はなく、平日の昼日中、何やら胡散臭げな表情を向けられるぐらい、人が居ない(嗤) で、とにかく何をしたい、とかの用事が有る訳でもなし、土地勘は無しで、ただ、ただ、ひたすらにボ~と過ごしておりました。当然、途中でお腹も空いたハズだと思うですが、お昼を食べた覚えもない(^^;

 

降り注ぐ春の陽射しが、淡いピンクの花びらを透かして射し込んでくる…時折囁やけく春風に、ハラハラ、ハラハラと桜の花びらが舞い踊る様子に、痺れたかのように見詰めておりました…。

 

1時間に1本、有るか無いかというローカル線を何本、やり過ごしたことでしょうか…外が薄闇に包まれる時間、ほとんど灯りも無いのに淡く白く浮き上がる桜の花。そこが駅だというのも、半ば忘れた状態で、あぁ、このまま、満開の桜の下で、西行法師のように死ねたら、どんなに良いだろう…と。惜しいと思うような命でも人生でもないな、と…。

 

と、その時…集札に来た委託職員さんかな?「また、来年、おいでなさい…きっと喜んで桜は迎えてくれることでしょう」と声を掛けられ、ハッとしました!そうだ!来年は、就職してお祝いの桜吹雪を貰おう、と。

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すばらしい言葉、文章の流れですね。
そん所そこらの物書きは傍に寄れません。
良い風景と時を見させていただきました。

ん~うたさん素敵です(*^^*)目を閉じて桜の木の下でうたさんに朗読してもらいたいって思いました♪文才ですね、その当時の情景、想い、思い、気持ちが爽やかな春の風に乗って、いまエルフに届いております^^
「満開の桜の下で、西行法師のようにしねたら」・・それが幸せなのか?は分かりませんが^^; エルフの解釈ではせめてもの慰めみたいに感じてしまいます。
 ただ、惜しいような人生ではない・・とあるので、そう文章にしたのでは?と感じます。

人生、最後の最後、晩年に一生の華を咲かせる時期はまだまだこれからです♪^^
喜びも悲しみも幾年月ですね、うたさん来年は満開の桜の下で自分の心の華も咲かせて、春の訪れを待ちましょう♪^^ 今年一年蕾をしっかり育んでまいりましょう♪^^


桜の精が、うたさんに声をかけたのでしょう。。。(^^)

就職という現実的な活動に、すっかり疲れていたのでしょう。喉が渇いたら水が飲みたくなる様に、この時は自然と気持ちが赴くままに行動したら、桜に出会って乾きが癒え感じですね。でも・・・その桜が語り掛けてきたのは・・・この世の儚さ (^^;
こういう感傷に時間を忘れて浸ることってあまりないけど大切だな。儚さが、実は生きる生きる喜びだって、気付かせてくれた桜だった ☆

>夢太様 いえいえ(^^; お恥ずかしい限りで…「お花見」という、お題からは、ちょっとズレてるかもしれませんが、この時に見た桜は、本当に綺麗でした(*^^*)☆ 

>エルフ様 あは(^^; 今年一年も、どうやら蕾にならず、腐って落ちてしまいそうです(笑) ですが、後日談を申し上げれば、この駅に咲く一本桜に、翌年、お礼参りに伺っておきました。うたが、行った頃には無名の駅でしたが、最近は、結構、有名らしいです♪

>にゃん様 桜の精も、長時間、近く居られて、実は鬱陶しかったのかも(笑) ちょいと、励ましの言葉でも掛けておかんと、コイツは立ち去らんだろうと(^^;

>アッキー様 そうですねぇ…多分、職安に行って、いろいろと活動報告したり、派遣や契約の斡旋を断ったり、めぼしい紹介もないだろうと思って、気持ちの中で、職安に行くことすら負担だったんでしょう。幸い、この1ヶ月後に正社員になれたのですが、結局、転勤が出来ない、うたは3度目のリストラの憂き目となってしまいましたが(笑)

この文面に登場する西行法師の和歌は、前々から知っていたのですが、アッキーさんからお勧めを受けて読んだ「西行花伝」で、一層、その想いを強く致しました。

風景が浮かんできます^^
昼間~薄暗くなるまで、何か考えているようで何も考えてないような。。。。
とても大切で必要な時間のような気がします。

>フェイク$様 風景が浮かんでくる…最大級のお褒めの言葉にあずかり恐縮です(^^; 滅多に、こういう空白な時間を過ごすということは無いのですが、コレも桜の魔性の為せるワザかと(笑)

 行った事が無いはずの場所のお話なのに・・・・
まるで夢でも見るように
「旅をした」と言う疑似体験ができました、、、。^^ すばらしいです。

>必塗マン様 もう…必塗マン様までぇ…(///∇//)テレテレ
この日に掲載した想い出は、モチロン、創作ではありませんが、文章になると、
ちょっとばかし、ドラマチックでしたでしょうか(^^; 
このローカル線の駅は「駅の一本桜」で、有名になってしまい、桜の季節には、
遠くから鉄道マニアが撮影に来るようになった、ということです。
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うたかたの幻

Author:うたかたの幻
3年ぶりに更新を始めました!気分転換で、お出かけした写真エッセイのほか、読了した本についての感想、鑑賞した映画などなど、諸々思いついたままに綴っています。

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